肩書きに悩んでいた頃の話・5

ライターだと名乗りながらも肩書きをライターにしない理由。

ライター以外も出来るし、ライティング以外の仕事もしようと
どこかで思っていたから。
なんとなくやってきて、レベルとしては「出来なくもない」感じ。
「これくらいだったら出来ます」というエクスキューズ
それでいくらかでも稼げれば・・・と思っていたから。

で、実際にそんな感じの仕事が来た。

ウェブサイトのコードを書くだけと。デザインもあるし、素材もくれる。
それを組み上げるだけだからイケルでしょ?1ヶ月あるし。

ハードルが高いけどやろうと思った。
終わったらウェブのスキルがきっと上がっている。
自分の身になることだから。なにより実績になる。

その案件がスタートするまで1ヶ月の猶予があった。
友達でプロのWebデザイナーに聞いたり、調べたり試したり
色々やってみた。
寝る時間を削って、仮眠を取って起きたらすぐに作業した。
コードの夢を見るようになった。
全く出来なかった。一つの設定をするのに3日掛かることもあった。

1ヶ月ガッチリやって分かった。
これでは納期に収められない。無理だ。
このまま仕事を始めたら関係者全員に迷惑がかかる。

依頼してくれた人に頭を下げてパスさせてもらった。
代わりに友達のWebデザイナーを紹介した。

そのときようやく分かった。

専門家であるということの厳しさを。
かじった程度で仕事を受けることは専門家に対して失礼だ。

何より、自分は文章だったら絶対に仕事を完遂出来る
文章だったら誰にも負けない。負けたくない。

自分は文章を書く専門家だと、ようやく分かった。

名刺は「コピーライター 文章家」と入れて作り直した。

すごくすっきりした。

晴れ晴れとした気分になった。

「コピーライターの大西です。よろしくお願いします」

今日も問題を解決する文章を考えています。

《おわり》

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