自分の文章スキルを伝える仕事・後編
研修の目的は「継続して文章を書けるようになること」。
これは技術でカバーするものではない。
マインドを変えなくては書き出せないし続かない。
何より、楽しくない
だからこそ「文章を書くマインド」をどう伝えようか考えていた。
どうやったらみんな文章を書くことのハードルが下がるのか。
どうやったら楽しく文章が書けるのか。
どうやったら継続的に文章を書けるようになるのか。
トマトが嫌いな子供に丸ごと出して「栄養がある」と話してもダメだ。
なにか美味しいレシピを提案してあげなきゃ。
で、夏休みに自分の子供(小学生)のために作った
「読書感想文サポートフォーマット」を使ってみることにした。
※詳しくは以前書いていたブログの記事を参照してください。
なにを書きたいのか分からないのは大人も子供も一緒だ。
何か「問い掛け」があれば、自然と「答え」が書ける。
読書感想文サポートフォーマットはその狙いで作ったから、
それをアレンジしてカリキュラムに導入しよう。
その頃、自分の考えを整理するために書いたのがこの記事。
これが講義のベースになっている。
文章を書くことの目的をはっきりさせる。
つまり、文章の上手さよりも「伝える」ことに重きを置いた。
伝えるために、分かりやすい文章を書く。そして楽しむ。まずはそこ。
最後までみんなが書けるようになるために、
どういう流れのレジュメを組むか。
こうやったら楽しんでもらえるかな?ちょっと固いかな?
昼ご飯後は眠くなるから工夫しよう。色々、色々。
そして自分の脳内を整理する思考方法のレクチャー及び実践、
文章の基礎講座、さらに自分がライティングの中で気をつけている
ポイントやノウハウを加えて8時間の授業に組み上げた。
自分自身が無意識でやってきたスキルを初めて体系化した。
それを誰か、文章が嫌いな人たちに伝えて「変化」してもらう。
仕事とは関係なく、これは自分にとって実に大きな出来事だった。