断る理由を作り出しているのはいつだって自分

「言い訳」って言葉、歌謡曲にもよく出てきたりして情緒があるけど、
どこかスキッとしないグチグチした感じだ。
実際グチグチしてて、言う方はもう必死なんだけど、
言われる方は「あー・・・」ってうんざりしながら聞くことになる。

まぁそんな「言い訳」を散々してきた。
宿題をしてこなかった言い訳、遅刻をした言い訳、無駄遣いをした言い訳、
期待に応えられなかった言い訳、言われたことを守れなかった言い訳。
来し方に積み上げられた「言い訳」を見上げて呆然としてしまう。
最初は怒られないように必死だったが、だんだん自分に非があることが分かってくる。

こんなままで”いいわけ”ない。

さて、「言い訳」にも色々なパターンがある。
子供の頃にしていたそれは「非のある自分をなんとか正当化する嘘」。
大人になってよくしたのは「何かを断るため、あるいはしない理由」である。
それも「他者に対するもの」と「自分に対するもの」がある。

こんなことがあった。

30代半ば頃、クリエイターのプレゼン大会の出場に誘われた。
どちらかというとそりの合わない人からだった。
僕は進んで人前に出るタイプでもないし、正直、面倒くさかったのだ。
お断りしようと思って「言い訳」をしようと考えた。
その日は仕事がある、スケジュールが埋まっている、と。

「あー・・・」
言いかけた僕の声をさえぎって彼が言った。

「断る理由を作るなよ」
「この経験って、自分にとってマイナスにならないものやろ」
「そこに断る理由って、ある?」

僕はどこか意地になってプレゼン大会への参加を承諾した。
見透かされたと思ったし、彼の言葉は正論だった。

彼とは人間性が合わなくて疎遠になったけど、
この言葉は僕の意識にブッスリ刺さったままだ。

で、自分に対する「言い訳」の不動のトップはコチラ。

「忙しいから時間がない」

これ半分本当だけど、半分嘘だ。
忙しいけど、時間がないことはない。小一時間ぐらいならある。
なんだかんだFacebookやらTwitter巡回したり、YouTube観てるし。

そんなわけで、久しぶりにホームページを更新したのだから、
忙しいと「言い訳」せずにブログを書いていこうと思う。

37+c 大西崇督

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