ストック型メディアの価値〜即効性を求めず、コツコツと運営を続けるための心構え
こんにちは、コピーライターのオオニシです。
前回の記事「ストック型メディアとフロー型メディア、どちらがいいの?」では、両メディアの特性を理解してバランスよく使い分けることについて書きました。
私がレクチャーをしている企業ブログや施工事例も含まれる「ストック型メディア」。手間や時間のコストが掛かってしまうがメリットも多くある点について触れましたが、早々に挫折してしまう企業が多いのも事実です(だからこそ書き方やコツをレクチャーしているのです!)。
今回は、「ストック型メディア」を運営していく上での心構えや、多くの企業が悩んでいる「本当に売り上げに繋がるのか?」という疑問について書きたいと思います。
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【 ストック型メディアの即効性について 】
ストック型メディアのデメリットとして、「即効性の低さ」が挙げられます。ウェブ広告やキャンペーンのように短期間で目に見える成果を期待するのは難しいメディアです。SEO(検索エンジン最適化)を通じて検索結果に上位表示されるまでには時間がかかり(半年〜1年)、コンテンツが多くの人に読まれるようになるには、ある程度の期間が必要です。
しかし、この「時間がかかる」という点こそが、ストック型メディアの真の強みでもあります。コンテンツは一度作成すれば、長期間にわたり価値を提供し続けます。検索エンジンによる評価が高まるにつれ、トラフィック(アクセス数やユーザーの流入)が安定し、関心を持つ見込み客の獲得や売上に繋がる可能性が高まります。
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【 コツコツと運営を続けるための心構え 】
1)長期的視点を持つ
ストック型メディアの運営には、短期的な成果を求めるのではなく、長期的な視点を持つことが重要です。短期間で「意味がないな」と諦めるのではなく、企業にとっての価値になる資産を積み重ねる気持ちで発信を続けていきましょう。
参考)「企業ブログの継続を「短期」と「長期」の二つの視点で捉える」
2)質の高いコンテンツを作成する
検索エンジンや読者に評価されるためには、質の高いコンテンツが不可欠です。自社に対する読者のニーズを理解し、有益で分かりやすい情報を提供することで、リピーターを増やし、信頼を築くことができます。
3)コンテンツに多様性を持たせる
企業ブログや施工事例など、さまざまな形式のコンテンツを作成することで、読者の関心を引き続けることができます。テキストだけでなく、視覚的にも楽しめる画像や動画を活用するのも多様性を持たせる手法です。
4)分析と改善を繰り返す
定期的にコンテンツのパフォーマンスを分析し、改善点を見つけることが大切です。Google Analyticsなどのツールを活用し、どのコンテンツが人気なのか、どのページからの離脱が多いのかを把握し、改善に繋げましょう。毎週、毎月のPV(ページビュー)や問い合わせ件数の増加を目標に掲げ、それに向けて一歩ずつ進む姿勢が求められます。
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【 続けていて本当に売上に繋がるの? 】
この疑問に対する答えは「Yes」です。以下にその理由を挙げます。
1)信頼の構築
質の高いコンテンツをコツコツと積み上げることで、読者に対して信頼を築くことができます。信頼された企業は、顧客や見込み客からの支持を得やすく、結果として売上に繋がる可能性が高まります。例えば、専門知識を提供するブログ記事や、具体的な事例を紹介することで、見込み客に対して価値を提供し、最終的には購入や問い合わせに繋げることができます。
2)SEO効果
継続的なコンテンツ更新はSEO対策にも有効です。検索エンジンは新鮮で有益な情報を好むため、定期的に更新されるストック型メディアは上位表示されやすくなります。上位表示されることで、自然と訪問者数が増え、見込み客の獲得に繋がります。
3)エンゲージメントの向上
継続的なコンテンツ発信は、読者とのエンゲージメント(結びつき)を高める効果があります。広告やテレアポなどの「プッシュ型(売り込み型)」と違い、「共感」や「信頼」「愛着」に発展しやすいので、長期的なファンの獲得に繋がります。
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このように、ストック型メディアは「今すぐ売上に繋げたい!」という即効性は期待できませんが、長期的な視点でコツコツと続けることで、確実に成果が現れます。焦らず、着実に取り組むことで、強固な「デジタル資産」を築き上げていきましょう。
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「企業ブログと施工事例で「売上」だけを考えすぎない方がいい理由」
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「カキタイのミカタ」の研修は、企業ブログや施工事例のライティングを続けるために必要なスキルやコツをレクチャーしています。
運営のバックアップも行っていますので、「放置しているホームページを復活させたい!」「社員のみんなで自社メディアを盛り上げたい!」とお考えの社長様や担当者様はぜひお気軽にご相談ください。