オウンドメディアには必要不可欠!ターゲット設定とコンテンツ作成のポイント


こんにちは、コピーライターのオオニシです。

前回の記事では、「企業ブログや施工事例の作成で最も大切なのは「6W2H」の中のどれ?」と題して、「ターゲットを明確にすること」の大切さについて解説をしました。

企業ブログや施工事例といったオウンドメディアの運営において、適切にターゲットを設定し、それに合ったコンテンツを作成することができれば、自社の発信力を大幅に向上させることができます。では、その設定はどのようにすればいいのでしょうか?

今回は、ターゲットの設定と、そのターゲットに合わせたコンテンツ作成のポイントについて詳しく解説します。

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【 ターゲットを設定する3つのポイント 】

1)見込み顧客の「ニーズ」を把握する

ターゲットを正確に捉えるための第一歩は、彼らが何を求めているのかを深く理解することです。アンケート調査やSNSのフィードバック、業界のトレンド、競合他社のブログや施工事例の分析をすることで、読者が抱える課題や疑問を特定します。

例えば、建築会社が一般消費者向けのブログを運営している場合、「家を建てる際の不安」や「予算内で理想の家を建てる方法」「信頼できる施工会社を見つけたい」「施工例を見て具体的なイメージを持ちたい」など、ターゲットが抱える具体的な課題や興味を特定することが必要です。

このように読者のニーズを把握することで、彼らが求めている解決策や有益な情報を提供できるコンテンツを作成する、というベースが見えてきます。


2)ペルソナを作成する

ペルソナとは、ターゲットを「具体的な一個人」として想定し描き出す方法です。単なる「家を建てたい人」という漠然とした広いターゲット像ではなく、氏名、年齢、性別、職業、ライフスタイル、価値観など、ターゲットの詳細なプロフィールを設定し、より具体的な人物像を描くことで、コンテンツ内容と方向性が明確になり、チーム全体でブレのないコンテンツ作成に取り組むことができます。

参考:「マーケティングでよく使われる「ペルソナ」ってどんな意味があるの?」

例えば、「中野裕太、36歳、食品系商社勤務、既婚、妻もフルタイム勤務。子供二人(小学1年生の息子・幼稚園の娘)、休日は家族でアウトドアを楽しむ、家づくりに対してはデザイン性とコストパフォーマンスの両方を重視、エコや耐震性能にも関心が高い」といった具体的なペルソナを設定していきます。

こうしたペルソナ設定により、どのような情報を優先的に伝えるべきか、どのようなトーンやスタイルが適切かが明確になります。またペルソナが具体的であればあるほど、その人に響く内容を考えようという意識が働きます。


3)購買プロセスの段階を想定する

ターゲットが商品やサービスを選ぶ際にどのような行動を取るのか、その過程を理解することも大切です。ターゲットがどの段階で何を知りたがるのかを予測し、それに応じたコンテンツを用意することで、その段階にいるターゲットに商品やサービスを訴求することができます。

例えば、住宅建設を考えている人は、初期段階では「信頼できる施工業者を探している」段階ですが、もう少し進んだ段階の人であれば「具体的な施工事例や価格の比較」を求めているかもしれません。読者がどのフェーズにいるかを想定しながら、それに合わせた情報を提供することが重要です。

また、ブログを読んだ後、具体的にどのようなアクションを取るかを想定し、その流れをサポートする情報をコンテンツ内に盛り込むのも、読者からの信頼を得やすくなります。

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【 ターゲットに合わせたコンテンツ作成のポイント 】

ターゲットを設定した後は、彼らに適したコンテンツをどのように作成するかが次の課題になります。以下のポイントを押さえることで、ターゲットに響くコンテンツを効率的に作成できます。

《 言葉遣いとトーン 》

ターゲットによって、言葉遣いやトーンを調整する必要があります。自社と同じ業界の企業を対象とする「B to B」であれば、専門用語や技術的な詳細を使って信頼感を築くことが求められますが、一般の消費者向けの「B to C」の場合は、できるだけわかりやすい言葉を使い、親しみやすさや安心感を与えることが大切です。

読者がコンテンツに「共感できる」と感じるように、彼らの言語感覚や知識レベルに合わせた表現を選ぶことを意識しましょう。


《 ビジュアルの活用 》

施工事例の場合は特に、文章だけでなく、写真や図解、図面といったビジュアルが大きな役割を果たします。多くの読者はビジュアルを通じてプロジェクトのプロセスや仕上がりを確認したいと考えるため、視覚的な要素を積極的に活用することが重要です。

また、ビジュアルは単なる装飾ではなく、コンテンツを補完し、メッセージをより強く伝える役割を持ちます。例えば、施主が求める「リビングの広がり」や「家全体の雰囲気」を一目で伝えるような写真を掲載することで説得力が増し、読者の興味を引きつけるとともに信頼を得ることができます。


《 情報の深さ 》

ターゲットの知識レベルや興味に合わせて、情報の深さを調整することも重要です。一般の消費者向けのコンテンツであれば、基礎的な情報をわかりやすく解説することに重点を置きますが、同じ業界の専門家やプロをターゲットにしている場合は、より深い技術的な内容や実績、データに基づく分析を提供しアピールすることで信頼性を高めることが求められます。

この情報の深さのバランスを取ることで、ターゲットに合わせた価値のあるコンテンツを提供できます。


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【 まとめ 】

ターゲット設定とそれに合わせたコンテンツ作成は、オウンドメディアの成功に欠かせない要素です。ターゲットをしっかりと定め、そのニーズや行動を深く理解し、それに合わせて内容を調整することで、読者に響くコンテンツを作成することが可能になります。

この記事は誰に読んで欲しいのかをしっかり意識し、チーム内で共有することがオウンドメディアの成功に繋がりますよ。コンテンツ作成の第一歩として、ぜひ参考にしてくださいね!

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