会社のブログ、書きたくないな・・・と社員が思ってしまう原因を考えてみた

こんにちは、コピーライターのオオニシです。
これまで私が伺った企業研修や取材で直接お聞きしたことですが、企業ブログや施工事例などオウンドメディアの記事作成を任された社員の多くは、「書きたくないな」「負担が増えて面倒だ」と思っています。経営者や広報担当者が熱心に推進しようとしても、実際に記事を書く社員のモチベーションは低いまま・・・。企業のオウンドメディアに対しての「温度差」はなかなか埋まらないのが現実です。
とはいえ、オウンドメディアの更新は企業の情報発信においてとても重要な業務です。今回は、その原因を整理し、オウンドメディア運営の内製化を円滑に進めるためのヒントを探っていきます。
1)経営者と社員の温度差
オウンドメディアの運営を指示する経営者や広報担当者は、その目的をよく理解しています。「企業の認知度を上げたい」「問い合わせを増やしたい」「人材採用を強化したい」といった明確な狙いがあり、その手段としてブログや施工事例の作成を考えています。
しかし、実際に記事を書く社員にとっては、その目的が曖昧なままの場合が多いのです。
・「会社のためにやるべきこと」とは理解しているが、自分の業務とどう関係するのかわからない。
・記事を書いたところで自分に直接的なメリットがないし、業務負担が増えるデメリットがある。
・そもそも企業の情報発信の価値を認識していない。
このように、経営層と現場の温度差が大きいと、社員は「書かされている」と感じ、モチベーションが上がりません。
【 解決策 】
・オウンドメディアの目的を、社員に具体的に伝える。
(例えば「施工事例の記事が増えれば、お客様が問い合わせしやすくなる」など)
・記事作成が会社全体の成果にどうつながり、どのような貢献になるのかを明確にする。
・自分が「書いてよかった」と実感できる仕組みを作る。
(例:記事がきっかけで問い合わせや商談につながった事例を共有する)
参考)「ホームページの運営と向き合うために必要な考え方」
2)書くことが「本業」ではないという意識
広報担当以外の社員にとって、記事を書くことは「本業」ではありません。営業や事務、設計、現場管理などの仕事で忙しい中、「ブログを書いて」と言われても、「そんな時間はない」と感じるのは当然です。
また、日常業務に追われていると、ブログ執筆が「後回し」になりがちです。「締め切りを守らなければならない重要な業務」ではないため、優先順位が下がってしまいます。
【 解決策 】
・記事作成の時間を業務時間内に確保する。
(「空いた時間にやって」ではなく、正式な業務として扱う)
・書く負担を減らすために、聞き取り形式や簡単なフォーマットを用意する。
・文章作成が苦手な社員には、広報担当者や外部のコピーライターがサポートをする。
参考)「会社員は忙しい!情報発信の時間が足りない場合はコピーライターがサポートします」
3)何を書けばいいのかわからない
ブログや施工事例を書こうとしても、「何を書けばいいの?」と手が止まってしまうことがあります。特に、文章を書くことに慣れていない社員ほど、構成の組み立て方や適切な表現がわからず、手をつけること自体が面倒になります。
また、「自分の書いた文章が公開されるのが恥ずかしい」「表現が間違っていたらどうしよう」「会社に迷惑を掛けるかもしれない」といった不安も、書きたくない理由の一つです。
【 解決策 】
・定例ミーティングを通してテーマを明確にし、フォーマットを用意する。
・事前に見本となる記事を示す。(※コピー、絶対ダメ!)
・社内でフィードバックの仕組みを作り、「書いて終わり」ではなく、ブラッシュアップできる環境を整える。
参考)「企業ブログの再始動と運営に絶対必要な「定例ミーティング」のススメ」
4)「完璧に書かなければならない」という思い込み
文章を書くことに慣れていない社員ほど、「しっかり書かなければならない」「ミスがあってはいけない」とプレッシャーを感じています。その結果、「時間がかかる」「負担が大きい」と思い、書くこと自体を避けるようになります。
【 解決策 】
・完璧を求めすぎないことを伝える。
(「とにかく書いてみることが大事」と強調する)
・いきなり長文を求めるのではなく、まずは短い記事から始める。
・編集・リライトのサポート体制を整える。
(書いたものがリライトされるのは「否定ではない」と認識させる)
参考)「オウンドメディアが停滞するポイントは?運営上のボトルネックを見極めましょう!」
《 まとめ 》
企業ブログや施工事例などオウンドメディアの記事を「書きたくない」と思われてしまう原因を、経営者や担当者がしっかり把握することが、記事作成をする社員との温度差を埋めることの第一歩になります。
ただ単に「記事を書くように」と指示するのではなく、自社メディアを運営していく目的を明確にし、書きやすく継続しやすい環境を整えていくことが大切です。また、経営者や担当者自身も短期的な結果を求めずに、焦らず長期的な運営をすることの価値を認識しなければいけませんよ!
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