オウンドメディア運用を“属人化”させない仕組みづくり


こんにちは、コピーライターのオオニシです。

企業ブログや施工事例などのオウンドメディアを内製化する中で、人材育成の次にぶつかる壁として「書ける人が限られてしまう」ということがあります。

「結局、〇〇さんしか書いていない」
「書ける人と、書けない人の差が激しい」
「〇〇さんが退職して更新が止まってしまった」


こういった状況になると、運用が個人に依存した「属人化メディア」になってしまい、やがては疲弊や停滞、停止を招きます。

では、“属人化”を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

今回は、個人の「センス」や「文才」に頼るのではなく、社内に「運用しやすい環境」を整えることについて解説していきます。


■社員が「書けない」本当の理由とは?

まず理解しておくべきなのは、「ただ書きたくない」だけではなく「書けない」社員も多数いるということです。書けない主な理由は次のようなものがあります。

・何を書けばいいのか分からない(テーマが与えられていない)
・誰に向けて書くかが分からない(読者像が曖昧)
・文章の型や構成が分からない(アウトラインがない)
・書くことに意味があると思えない(目的意識がない)
・公開されることへの不安がある(失敗したくない)

つまり、これは「文章の上手い・下手の問題」ではなく、「準備と環境の問題」です。
裏を返せば、“書ける状態”を設計しておくことで、多くの社員は必ず書けるようになるということでもあります。


■“書く社員”を生み出す体制づくりとは?

「人材育成」とは、個人に任せることではありません。組織として記事を書く経験を重ねやすい「仕組みを用意すること」が、持続可能なオウンドメディア運用につながります。

たとえば、

・月に1回の執筆テーマ会議(ネタ出しと役割分担)
・執筆サポート体制の明確化(広報担当がフォロー)
・社内ライティング研修や講座の実施(基本スキルの底上げ)
・外部ライターとの共同執筆体制(インタビュー代行や構成支援)


といった運用体制を整えることで、「書ける人を探す」のではなく、「誰でも書けるようにする」方向にシフトできます。さらに、「この人が書くと分かりやすい」「この人なら現場目線を活かせる」といった個人の強みを出した記事制作も徐々に可能になっていきます。


■書く社員が増えると、会社の“声”が強くなる

書く社員が一人、二人と増えると、メディアは次第に「会社の集合知」としての深みを持ち始めます。似たようなトピックでも、部署や立場が違えば視点や表現が変わり、それぞれの「リアルな声」が読者に響くようになります。

また、特定の人に依存しない体制は、運用の安定性だけでなく、企業文化そのものの可視化と情報の社内共有(浸透)にもつながります。

一人ひとりが「自分の言葉で自社を語れる」状態は、「最強のインナーブランディング」になります。


■まとめ:書ける人を育てる仕組みをつくる

オウンドメディアの重要性を理解しながら、内製化へのハードルを感じている企業でも、環境を整えることで「書ける社員」を育てることは十分可能です。

オウンドメディアは、属人化ではなく、全社的なスキルアップと企業の声の発信を生み出す場にすることができます。その第一歩として、社員一人ひとりの「この仕組みがあれば書いてみようかな」という気持ちにし、それを適切にサポートする環境づくりをしてみましょう。

書ける人材は、つくれる。書ける環境ができれば、書ける人材も育ちます。そしてその積み重ねが、会社の発信力につながっていきますよ!

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