ライターは原稿を書くときに「どんなこと」をしているのか?一連の流れをご紹介!


こんにちは、コピーライターのオオニシです。

私が企業研修でライティングについて教える際には、自分がコピーライターとして普段行っていることや経験してきたことをレクチャーしています。皆さんが「文章を書く」上で何かの参考になるかもしれないと思い、今回は自分が普段やっているライティングの流れをご紹介してみます。

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【お打ち合わせ(ミーティング)】

案件のご依頼をいただくと、まず最初にお打ち合わせを行います。
制作会社様を通したご依頼の場合や企業様から直接の場合があります。どちらにせよ、まずは案件の詳細や方向性、ターゲット、企画内容などについてお打ち合わせをして、そこにどういった情報が必要なのかを洗い出します。
制作会社様が企画書(ラフ案)を作る場合もありますし、私が直接お請けする場合は当方で企画書を作成します。

【取材(ヒアリング)】

制作物を発注している企業様にお伺いしてお話を聞きます。より詳細なお打ち合わせやご確認をして、その内容を持ち帰ってさらに企画(ラフ案)を詰めます。
後日改めて、社長様や担当者様、採用ツールの場合であれば先輩社員の方々に取材をさせていただき、制作コンテンツの情報を引き出します。事前に作成した「ヒアリングシート(取材で聞きたい内容)」を送付してあらかじめ答えを考えておいてもらうこともあります。ここで大切なのは「何を質問するか」です。より深いポイントのお話を引き出せれば取材は大成功です。

【情報の整理】

取材した録音データを聞き直しながら(場合によっては文字に起こして)、情報の整理をします。取材中にとったメモと照らし合わせながら、制作するコンテンツに必要な内容の精査をしていきます。

【構成の検討】

企画書(ラフ案)がある場合は、そこに必要な情報を振り分けていきます。ない場合は構成を考えます。例えば「Webサイトの特設ページで、8000文字のコンテンツをお願いします」という場合はラフなどないので、どういった順番で情報を記載すると伝わりやすいかを試行錯誤しながら構成していきます。

【表現の模索と執筆】

キャッチコピーやボディコピーを考えます。あらかじめ打ち合わせした方向性や雰囲気(トーン&マナー)でコピーライティングをします。いくつもいくつも考えてその中から提案するものを絞り込み、「これだ!」というコピーをご提案します。長文ライティングのみの場合であれば、それぞれの見出しを工夫し、読みやすい文体を心掛けて作成します。

【推敲(チェック)】

書き上がったものは必ずチェックをします。誤字脱字をチェックしますが、何度見直しても見落としはあるので、制作会社の担当者様にも確認をお願いします。
チェックをしながら「やっぱりここは変えたほうがいいかも」や「これは余計だな」、「もっとここは分かりやすくしよう」など気づいた箇所を修正します。
時間に余裕がある場合は、ひと晩寝かして翌日に確認すると、修正するべき箇所が見えてきやすいです。時には原稿を送信する直前に「もっといい表現」を思いつくこともあるので、ギリギリまで修正を行います。

【先方様の確認(チェックバック)】

制作会社様でチェックしてフィードバック(差し戻し)がある場合と、企業様のチェックの段階で修正が発生する場合があります(もちろん両方もあります・汗)。企業様はその業種のプロなので、「業界的な言い回し」や「専門用語への変換」、「より細かいプロとしての情報の追加・削除」、「取材では言ってしまったが企業として出したくない内容の削除」などのご指摘が発生します。

【修正】

フィードバックの内容をコピーや原稿に反映します。専門的な箇所はあまり触らずそのまま反映し調整します。キャッチコピーやボディーコピーがイメージと離れていた場合は追加でご提案をします。その際にはより幅の広い表現で選びやすいような工夫もします。

【納品〜再調整】

企業様からオッケーが出ると、納品は完了です。ただし、コピーの長さとデザインとの兼ね合いが発生することもあるので、その後に細かな調整依頼が来ることもあります。
Webサイトであれば公開、パンフレットやリーフレットであれば印刷が完了すると、そのプロジェクトは終了です。

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・・・大まかではありますが、こういったことがコピーライターやライターのお仕事の流れです。

企業ブログや施工事例も、立派なライティング業務ですが、企業に所属をされている皆さまはプロのライターではないので、そこまでの高いクオリティーは必要ありません。しかし、今回ご紹介した一連の作業の中には、企業ブログや施工事例作成の参考になるものがたくさんあります!

「カキタイのミカタ」の企業研修では、受講される皆さまにとって必要なポイントを抽出し、分かりやすくお伝えしています。

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