読みにくい文章ってどんな文章?・その5「修飾語はどこにかかっているの?」


こんにちは、コピーライターのオオニシです。

読みやすく伝わりやすい文章を考える上で、「読みにくい文章」がどのようなものかを知っておくシリーズ、今回は「修飾語」についてです。

修飾語は、「きれいな」「大きな」「青い」などの形容詞や、「ゆっくり」「時々」などの副詞といった、ある言葉をより詳しく表現するためのものです。

ところが、修飾語が「どの言葉にかかっているか」分かりにくくなってしまうと、とても読みにくい文章になってしまいます。

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【例文】

1)きれいな庭の花に毎日癒されます。

2)使い勝手のいいキッチンの収納スペースです。

3)当社自慢の職人と営業担当がお伺いします。


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1)「きれいな」が修飾語です。きれいなのは「庭」ですか?それとも「庭の花」ですか?どちらでしょう?

2)「使い勝手のいい」が修飾語の役割にあたりますが、かかっているのは「キッチン」なのか「キッチンの収納スペース」なのかが分かりません。

3)当社自慢なのは、「職人と営業担当」の2人でしょうか?それとも「職人だけ」ですか?

修飾語が「どこにかかっているのか」分かりにくい文章は、読み手を迷わせてしまいます。意図した内容が伝わるようにアレンジを加えて工夫をしましょう。

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【修正後】(修正した箇所は赤で記載しています)

1)
庭がきれい:きれいな庭に花が咲き、毎日癒されます。
花がきれい:庭のきれいな花に毎日癒されます。

2)
キッチンにかかる:使い勝手のいいキッチンにある、便利な収納スペースです。
収納スペースにかかる:キッチンにある、使い勝手のいい収納スペースです。

3)
2人とも:当社自慢の「職人と営業担当」がお伺いします。
職人だけ:営業担当と当社自慢の職人がお伺いします。

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発信する側の意図と、それを読む側の解釈が異なってしまうと、せっかく書いた文章が正しく伝わりません。読み直しをする際には、客観的に文章を捉えて、誤解を生みそうなポイントをチェックしましょう。

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