読みにくい文章ってどんな文章?・その1「ひとつの文が長すぎる!」


こんにちは、コピーライターのオオニシです。

読みやすく伝わりやすい文章を考える上で、「読みにくい文章」がどのようなものかを知っておけば、それを避けることができます。今回は、「適切な一文の長さは、どれぐらいなのか」を考えてみたいと思います。

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【例文】

夏の塗装現場は、強い日差しや熱気でとても過酷なものになり、1年を通して最も塗料の乾きが速く作業を進めやすいというメリットはありますが、体調管理や水分補給を怠った場合の熱中症による事故が発生するデメリットも併せ持っており、暑さや湿度を軽減するために肌を守るための袖をまくったり、身体を締め付ける保護具のベルトを緩めて装着していることで事故につながるケースもあります。

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上記の文章は「夏場に行われる外壁塗装現場での注意喚起」を目的にしたものです。ところが、このように一文が長すぎると、そこに含まれる情報量が多くなってしまい、その文中で伝えたい内容がボヤけてしまいます。情報としては理解できるかもしれませんが、とても読みづらいですよね。

こうした文章になってしまった場合の対処法は、「分割」をすることです。

1)一文はなるべく短くする(短すぎるブツ切りはダメです)。

2)文中の「、(読点・とうてん)」は2〜3つに抑える。


この2つを意識しておくと、読みやすい文章になります。以下は、上記の例文を分割し、接続語や文末を修正したものです。(※分割した箇所に「」を入れています)

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【修正後】

夏の塗装現場は、強い日差しや熱気でとても過酷なものになります。1年を通して最も塗料の乾きが速く作業を進めやすいというメリットはありますが、体調管理や水分補給を怠った場合の熱中症による事故が発生するデメリットも併せ持っています。また、暑さや湿度を軽減するために肌を守るための袖をまくったり、身体を締め付ける保護具のベルトを緩めて装着していることで事故につながるケースもあります。

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いかがでしょうか?長すぎる一文を、3つに分割しました。

・一文目:夏の塗装現場は過酷である、という前提。
・二文目:夏の塗装現場のメリットとデメリット。
・三文目:もう一つのデメリットである事故の事例。


「ひとつの文章が長すぎるかもしれないな」と思ったら、いくつかに分割してみましょう。情報も整理されてスッキリとなり、読みやすい文章になりますよ!

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